≪2ndアルバム制作について≫

まさか、自分がCDを出すことになるなんて思いもしませんでした。

きっかけは、2ヶ月ほど、ボイストレーニングを見ていただいたJunkoさんの一言でした。

「CDを作ることを目標にしましょう。わたしもサポートさせてもらいますよ」

まさか、そんなことができるの?と思いながら、実現したら嬉しいな、と思いながらレッスンをスタートしました。それが2006年のこと。

でも、レッスンを始めて間もなく、Junkoさんは癌であると分かり・・・、帰ってこられることを信じて待ちましたが、神様に愛されたJunkoさんは、壮絶な生きざまを残して天国に凱旋していかれました。

そして時が流れ、2009年に父も天に凱旋したことがきっかけとなり、CD制作に導かれました。
ほんのわずかな期間であってもJunkoさんに学べたことを感謝し、目標を与えていただけたこと、そして父がイエス様を信じたことでわたしの地境が広げられ、賛美の場が与えられていったこと、すべてが神様の御手の中で導かれていきました。

2010年、ちょうど結婚10周年にあたるこの年、制作を始めた1枚目のアルバムは、それまでの自分自身の歩み、神様の導きのすべてに感謝して、神様を賛美するCDで、「Special Thanks」と題して制作させていただきました。

 

そして、1枚目のCDがある程度売れたころから2枚目のCDのことを祈り始めましたが、わたしの思いから離れなかったのが東日本大震災でした。
ちょうど1枚目のCDを出した後、東日本大震災が起こり、 そのCDの中に「遠き国や」を収録したことも不思議な導きであったと思いましたが、他にも「わざをなしおえて」など、被災地の方から大きな反響をいただきました。
TV「ライフ・ライン」の、父の追悼番組に出演させていただき、CDの紹介をさせていただけたことも感謝しています。 

おかげさまで、とても評判がよく、「Special Thanks」1年余りで1000枚が完売しました。

 

そして、祈りの中で生まれた次のCDが「My Prayer」でした。

はじめは、東日本大震災の被害に遭われた皆さんに「寄り添いたい」との思いからスタートし、その後、各地で様々な災害に遭われた方、それだけでなく様々な弱さの中におられている方々のことを知るにつけ、それらの方々に寄り添いたい、また日常生活の中でも心に弱さを覚えるとき、寄り添えるCDを作りたいという願いをもって選曲、制作をさせていただきました。

真に「寄り添う」ことができているのかどうかわかりませんが、精一杯の思いを込めて歌わせていただきました。

このアルバムでは、聖歌・讃美歌以外の曲も取り上げさせていただきました。
特に中島みゆきさんの『糸』は「なぜ?」と思われた方も多かったようですが、それらの曲に対する思いも、またおいおい書かせていただきたいと思っています。 

 

(2013年3月8日 記)